病変に適したPTAバルーンを発売中
株式会社カネカは3月3日、透析シャントの血管狭窄や閉塞の治療に使う高耐圧PTAバルーンカテーテルの新グレード「35YOROI HC」を開発し、3月1日から販売を開始したと発表した。
VAIVT治療(Vascular Access Intervention Therapy)は、他の動脈硬化による血管病変とは異なり、拡張する際に非常に強い力が必要となるケースや、血管をつなぎ合わせた曲りの強い部分を通過させなくてはならないケースがある。同社は、それぞれの病変に適したPTAバルーンを既に発売しており、医療機関より高い評価を得ていた。
バルーン部の外表面を親水性コーティング
35YOROI HCの特長は、従来のYOROIシリーズの特徴であるノンコンプライアント性能と、最大30気圧の拡張性能に加え、バルーン部の外表面に親水性コーティングをすることで血管中の通過性がよくなり、目的の病変部へ到達・通過させることが従来品より容易になったことだ。
同社は、35YOROI HCの発売により、国内30万人といわれる透析患者のVAIVT治療に大きく貢献できることが見込まれるとしている。また、これにより2015年度のVAIVT用バルーンカテーテルの国内販売シェア32%を目指すとしている。
▼外部リンク
・株式会社カネカ プレスリリース