医道審議会薬剤師分科会は20日、薬剤師国家試験制度改善検討部会の初会合を開き、6年制教育の導入に伴い2010年1月に策定された「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」の見直しに向けた議論を開始した。基本方針の見直しは、来年度の新入生から適用される薬学教育モデル・コアカリキュラムに則した国試を行うためのもので、およそ1年かけて議論し、取りまとめる。会合では、複数の委員から、“薬剤師にしてはいけない人間”を落とすことを目的に、受験者が一定数選んだら不合格とする禁忌肢の導入を検討するよう求める意見が相次いだが、反対意見は出なかった。
新コアカリは、6年制学部・学科の学士課程教育に特化した内容としたほか、これまで薬学教育と実務実習の2本立てだったコアカリを一本化した。