名大東山キャンパス内に2つの講座を設置
ラクオリア創薬株式会社は2月18日、名古屋大学において、同社と名古屋大学の産学協同研究講座「薬剤科学・分析化学講座」および「新薬創成化学講座」の設置が2月17日付で承認されたことを発表した。
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名古屋大学は、2013年4月に産学協同研究講座・部門制度を制定。この制度は、名古屋大学が一般企業から経費と人材を受け入れ、企業主導の研究テーマを実施する協同研究講座を設置することで、同大の教育研究の進展および充実を図るとともに、研究成果の社会・産業界への移転促進を目的としている。
この協同研究講座設置に伴い、現在、愛知県知多郡武豊町で研究活動を行っている同社化学研究部の名古屋大学東山キャンパス内「ナショナル・イノベーション・コンプレックス施設(NIC施設)」への移転を予定しているという。
効率的な研究開発体制を構築し、画期的な新薬の創出を目指す
今回承認された「薬剤科学・分析化学講座」では、新薬の探索研究サイクルの実践を通じて薬剤科学・分析化学技術を活用し、化合物特性の評価ならびに最適化のための方法論ならびに手法の確立に寄与することを目指す。具体的には、「薬剤科学・分析化学評価系の探索・検討および実践的活用」、「医薬品開発上の薬剤科学面のリスク分析および解決手段の検討」、「生物学的評価に供する化合物の高速供給を可能にするプラットフォーム技術の開発と実践」を行うとしている。
また、「新薬創成化学講座」では、系統的かつ論理的なデザインと合成により医薬品候補化合物を創出するとともに、実践的な方法論の確立を目指すとし、「医薬候補化合物のデザインおよび合成技術に関する研究」、「新薬探索プログラムにおける候補化合物の探索ならびに最適化研究」を行うという。設置期間はどちらも2015年4月1日~2018年3月31日まで。
▼外部リンク
・ラクオリア創薬株式会社 プレスリリース