日本、韓国、台湾における診断薬開発で提携
小野薬品工業株式会社は2月16日、デンマークに拠点を置くダコ社と、日本、韓国、台湾において、「オプジーボ(R)」(一般名:ニボルマブ)の非小細胞肺がん治療におけるコンパニオン診断薬開発について提携したと発表した。
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オプジーボは、活性T細胞に発現するチェックポイント受容体であるPD-1(programmed cell death-1)に結合するヒトPD-1免疫チェックポイント阻害薬として、世界で初めて承認を取得し、発売されている免疫療法薬。小野薬品は2014年7月に、根治切除不能な悪性黒色腫患者の治療薬として、オプジーボの製造販売承認を取得。同年9月より同剤の販売を開始した。
最も効果が出る患者を予測する検証試験を実施
肺がんは、世界的に死亡者数が最も多いがん腫であり、患者により適切な治療を行うとともに、医療費を適切に管理するという観点から、コンパニオン診断薬の開発が必要とされている。
ダコ社は、英国のアジレントテクノロジー社の事業部で、診断薬事業を行っている。現在、PD-L1 コンパニオン診断薬は、オプジーボの治療によって最も効果が出る可能性のある患者を予測するための検証試験を実施しているという。
小野薬品は、コンパニオン診断薬の世界的リーダーであるダコ社との提携により、オプジーボの免疫療法薬としての価値を高めていきたいとしている。
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・小野薬品工業株式会社 ニュースリリース