埼玉県の買上げ検査で判明
厚生労働省は2月9日、埼玉県の保健医療部薬務課が、医薬品成分を含有する健康食品を発見したと発表した。
画像はリリースより
埼玉県は、いわゆる健康食品に係る健康被害及び不正表示による被害を未然に防止するため、強壮用及び痩身用健康食品の買上げ検査を実施している。今回、平成26年度第2回の買上げ検査を実施したところ、インターネット等で購入した40製品中2製品から医薬品成分を検出したという。
1つ目は、「ハイドロキシカット・ハードコア・エリート」という痩身用健康食品で、販売者は広島市の有限会社ヤマテ。2つ目は「ヨヒンベ・バーク・エキス 800mg/100タブレット」という強壮用健康食品で、販売者は石川県白山市の有限会社イーストア。どちらの製品からも、「ヨヒンビン」が検出された。
この成分は、国内では医薬品成分「ヨヒンビン塩酸塩」として承認されており、作用は神経衰弱性陰萎、老衰性陰萎、衰弱性射精。副作用として、発疹、発赤、めまい、発汗、虚脱感、血圧上昇、吐き気等があるとされる。
製品に日本語による成分表示なし
今回の検出・販売は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に違反するため、埼玉県は、薬務課ホームページに当該製品名等を掲載し、購入及び摂取しないよう注意喚起するとともに、当該製品の販売者を所管する県に通報したという。
現在のところ、埼玉県には当該製品による健康被害の報告はない。しかし、国内ではヨヒンビンの塩酸塩を含む医薬品が、要指導医薬品(劇薬)として承認されていることから、これらの製品を摂取すると健康被害が発生する恐れがあるという。また、今回購入した2製品の容器は、成分表示などが英語のみで日本語による表示がないため、購入や摂取をしないよう注意を呼びかけている。
▼外部リンク
・厚生労働省 報道発表資料
・埼玉県 リリース