前年比微減ながら出荷金額も2年連続で300億円超える
日本補聴器工業会は2月3日、2014年の補聴器出荷状況を発表した。14年は出荷台数が525,980台(前年比99.5%)、出荷金額が311億3,700万(前年比99.5%)と、前年比微減ながら3年連続の50万台、2年連続の300億円を突破した。
画像はプレスリリースより
微減となった背景には、2014年4月の消費税増税が影響していると考えられるが、中期的には堅調な実績と同協会では見ている。
タイプ別の出荷台数は、耳かけ型が好調で305,405台(構成比率58.1%)となっている。中でも共鳴がなく、なめらかな音が出るRICタイプが109,139台(前年比114.4%)と急伸。その他のタイプ別では耳あな型が189,906台(構成比率36.1%)、ポケット型が30,200台(構成比率5.7%)、メガネ型469台(構成比率0.1%)となっている。
販売体制などを強化し、補聴器の普及を
シニア人口が増加する中、補聴器の出荷台数・金額は今後も伸びていくことが予想される。同協会は、(1)耳鼻咽喉科医との連携、(2)認定補聴器技能者の確保・育成、(3)高度な倫理観を持つ店舗経営者・販売管理者の教育等に注力し、適正な補聴器を購入できる販売体制を構築し、補聴器の普及活動に取り組む予定。
また、2015年は大規模アンケート「ジャパントラック2015」を実施予定。3年前の同調査と比較分析をすることで、難聴者が充実した生活を送るための環境作りに役立てるとしている。
▼外部リンク
・日本補聴器工業会 プレスリリース