服薬アドヒアランスの向上に期待
厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は、武田薬品から申請を受けていた、週1回投与のDPP-4阻害薬「ザファテック」(一般名:トレラグリプチンコハク酸塩)の製造販売承認を了承した。
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昨年9月に第50回欧州糖尿病学会年次集会で発表された、日本人の2型糖尿病患者243名(トレラグリプチン投与群101名、アログリプチン投与群92名、プラセボ投与群50名)に実施した臨床第3相試験によると、投与24週時における、ベースラインからのHbA1cの変化量の差(トレラグリプチン投与群 – アログリプチン投与群)は0.11%であり、トレラグリプチン投与群のアログリプチン投与群に対する非劣性が示されたとともに、プラセボ投与群と比較して両群とも有意に低下していた。
さらに、トレラグリプチン投与群について、投与期間を通じて、DPP-4活性阻害率が維持されたことが示されている。また。トレラグリプチン投与群の有害事象発現頻度は、アログリプチン投与群と同程度であり、トレラグリプチン投与群では低血糖はみられなかった、としている。
国内ではサノフィと協力体制の構築も
同社は、先行して発売されている「ネシーナ」(一般名:アログリプチン安息香酸塩)で新興国における承認取得に向け、開発・申請活動を行っているほか、日本国内では2014年6月にサノフィ株式会社と糖尿病領域における啓発活動等に関する協力体制の構築に関する契約を締結。同時に、「アプルウェイ」(一般名:トホグリフロジン)と「ネシーナ」の合剤の共同開発の検討を開始している。
▼外部リンク
・武田薬品工業株式会社