医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 初期臨床開発に特化した組織の新設を発表-中外製薬

初期臨床開発に特化した組織の新設を発表-中外製薬

読了時間:約 1分1秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年02月03日 AM06:00

グローバルレベルでトップ水準の質・スピードを持つ開発力を目指す

中外製薬株式会社は1月28日、初期臨床開発に特化しその機能を強固なものとすることを目的としたトランスレーショナルクリニカルリサーチ(TCR)本部を、4月1日付で新設することを発表した。


この画像はイメージです

これは、同社が創薬した開発品について、研究段階で構想した薬効が臨床でも有効性を持つことを実証する「Proof of Concept()」を迅速に取得し、グローバル開発へのいち早い移行を目指したもの。なおTCRとは、創薬で生み出された科学的コンセプトを臨床で検証する、前臨床研究からPoCまでの臨床研究のことを指す。

自社創製品を早期に上市させるためには迅速なPoC取得が不可欠

今回新設されるTCR本部は、中外製薬初のグローバル組織。早期のPoC取得、欧米での探索臨床力の取り込みなどの責任を負い、日米欧(、中外ファーマ・ユー・エス・エー、中外ファーマ・ヨーロッパ)3極のTCR機能を統括するなどの機能を担うという。

同社の中期経営計画「ACCEL 15」では、最優先課題の一つとして「グローバル開発の加速」を掲げている。その取り組みの一環としてTCR本部を新設することにより、グローバルレベルでトップ水準の質とスピードを兼ね備えた開発体制が構築され、早期のPoC取得が可能になるという。

中外製薬は、グローバルで競争力のある自社創製品を早期に申請し上市させるためには迅速なPoC取得が不可欠であり、これを成し遂げることで患者への貢献、ひいては製品価値の最大化につなげていきたいと述べている。

▼外部リンク
中外製薬株式会社 ニュースリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 「働きすぎの医師」を精神運動覚醒テストにより評価する新手法を確立-順大ほか
  • 自己免疫疾患の発症、病原性CD4 T細胞に発現のマイクロRNAが関与-NIBIOHNほか
  • 重症薬疹のTEN、空間プロテオミクス解析でJAK阻害剤が有効と判明-新潟大ほか
  • トリプルネガティブ乳がん、新規治療標的分子ZCCHC24を同定-科学大ほか
  • トイレは「ふた閉め洗浄」でもエアロゾルは漏れる、その飛距離が判明-産総研ほか