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文部科学省・薬学実務実習に関する連絡会議、実務実習、4期制で概ね合意―実施期間の連続性を確保へ

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2015年01月28日 AM10:15

文部科学省の「薬学実務実習に関する連絡会議」は26日、実習の枠組みを現行の3期制から4期制に変更する方向性について、概ね合意した。

現行では、病院実習、薬局実習ともに11週間ずつ計22週を標準とし、5~7月(第1期)、9~11月(第2期)、1~3月(第3期)の三つの期に日程を分けて実施するケースが多いが、病院と薬局の実習に連続性を持たせるため、病院と薬局実習の内容を一本化した改訂コアカリの方針を踏まえ、偶数の4期制にして連続して2期の実習を組めるようにする。

これまでの3期制では、多くの学生は、第1期と第2期、第2期と第3期の実習を連続して受ける選択をしているが、中には、第1期を受けてから期間を空けて第3期を受ける学生もいる。

ただ、2013年12月にまとまった6年制薬学教育のガイドラインともいえる「薬学教育モデル・コアカリキュラム」の改訂版では、病院と薬局実習の内容を一本化すると共に、それぞれの内容の連続性を求めており、連続して2期を組めるようにするためには、4期に増やし、偶数にする必要がある。

例えば、2月下旬~5月上旬(第1期)、5月下旬~8月上旬(第2期)、9~11月中旬(第3期)、12~2月下旬(第4期)といったように、四つの期に日程を分けるなどのスケジュールが想定される。

実習施設は、原則として4期のうち最大3期にエントリーする。

この日の会合で概ね合意を得た「実務実習の枠組み」(案)では、▽第1期の開始時期は4年次の2月下旬以降とし、第4期の終了時期は遅くとも5年次の3月とする▽期と期の間は、連続性を確保しつつも、学生に対するフォローや実習施設の準備期間を確保するため、原則2~4週間とする▽具体的な日程は調整機構で決める▽病院と薬局の実習の順番は原則として固定せず、必要に応じて各地区調整機構で施設数などの実態を踏まえて検討する――方向性を示した。

ただ、期を増やすことになれば、病院と薬局の受け入れ施設の数を増やすことが求められる。

また、第1期が病院の人事異動や新人研修などで忙しくなる4月に重なり、実習施設の減少が予想されるため、施設をどう確保するかも課題となる。

日本病院薬剤師会の松原和夫副会長は、第1期と重なる3~4月について、「忙しい時期」とし、「恐らく多くの病院は第1期は選ばないだろう」としたが、人事異動や新人研修などがない個店の薬局では「第1期でも手を挙げてくれるのでは」との意見も出た。

会議では、今後、数年間かけてシミュレーションを行い、4期制の実行可能性を探ることを確認した。

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