CD30検出用としては国内初の体外診断用医薬品
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、1月1日に保険収載されたCDタンパクを検出する組織検査用腫瘍マーカーキット「ベンタナ OptiView CD30(Ber-H2)」の発売を1月16日から開始したと発表した。
画像はプレスリリースより
同商品は、CD30タンパクを定性的に検出する免疫染色検査用キットで、悪性リンパ腫の分類を判定する際の診断補助に用いる。組織、または細胞中のCD30タンパクを検出するため、ホジキンリンパ腫や未分化大細胞リンパ腫などのCD30陽性患者を同定することができるという。CD30検出用としては、国内初の体外診断用医薬品で、新項目として保険収載された。
HQリンカーを用いた免疫組織化学染色法
同キットの測定方法は、ロシュが特許を持つHQ(ヒドロキシキノキサリン)を標識させた二次抗体であるHQリンカーを用いた免疫組織化学染色法で、生体由来の組織、または細胞中のCD30を検出する。ホジキンリンパ腫や未分化大細胞リンパ腫などの悪性リンパ腫を疑う患者が対象となる。
悪性リンパ腫は、タイプにより予後や化学療法への反応性が大きく異なるため、個々の組織型判定および診断を正確に行うことが非常に重要となる。そのためCD30検査は、悪性リンパ腫を分類する際の診断補助に有用となることが期待される。
▼外部リンク
・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース