2011年7月に米国オンコノバ社より導入
シンバイオ製薬株式会社は1月13日、抗がん剤 「rigosertib(リゴサチブ、注射剤)」(開発コード:SyB L-1101)の再発・難治性の骨髄異形成症候群(MDS)を対象とした国内第1相臨床試験の症例登録を完了したことを発表した。
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リゴサチブは、2011年7月に同社が米国オンコノバ社より導入したマルチキナーゼ阻害作用を有する抗がん剤。
オンコノバ社は米国・ペンシルベニア州及びニュージャージー州に拠点を置く、バイオ医薬品に特化した製薬企業で、1998年の設立時からがん治療、正常細胞の保護に注力しており、所有する125以上の新規化学療法薬候補からなる医薬品化学ライブラリーを基に、新規の分子・生物学的治療を目的とした低分子治療薬を発見、最適化を行っている。また、rigosertibの全世界における開発・販売権はオンコノバ社が保有している。
MDSの新しい選択肢となるか期待
MDSは、急性骨髄性白血病への移行が高い確率で見られる予後不良の難治性疾患。日本における患者数は11,000人程度と推定され、年齢別では高齢者に多く認められる。
この病気を引き起こす環境因子や遺伝背景ははっきりと明らかになっていないが、放射線治療や抗がん剤治療を受けた場合、発症の危険が高まることが知られており、新しい薬剤の開発が待ち望まれている。
▼外部リンク
・シンバイオ製薬株式会社 プレスリリース