世界53か国で承認済みのパーキンソン病治療薬
武田薬品工業株式会社は1月8日、パーキンソン病治療薬「ラサジリン」(一般名)について、日本におけるパーキンソン病患者を対象とした臨床第2/3相試験および臨床第3相試験を開始したことを発表した。
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ラサジリンは、 イスラエルのTeva Pharmaceutical Industries Ltd.が開発し、欧州や米国をはじめとする世界53か国で承認されているパーキンソン病治療薬。ドーパミンの分解酵素であるモノアミン酸化酵素B(MAO-B)の働きを阻害することによって、脳内のドーパミン濃度を高め、パーキンソン病に特徴的な運動症状などを改善する薬剤である。日本においては、2014年3月末に武田薬品が製品化に関する契約を締結していた。
単独療法と、レボドパとの併用療法を検証
今回開始した臨床試験のうち主な2試験は、ラサジリンの有効性・安全性を、多施設共同、プラセボ対照、無作為化、二重盲検並行群間比較試験で検討するもの。パーキンソン病治療薬レボドパで治療中の日本人パーキンソン病患者が対象の臨床第2/3相試験では、併用療法について、1日あたりのレボドパの効果が失われている平均オフ時間の変化量を評価するという。
日本人早期パーキンソン病患者が対象の臨床第3相試験では、ラサジリンの単独療法について、パーキンソン病症状の評価スケール(MDS-UPDRS)の変化量を評価するとしている。(横山香織)
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・武田薬品工業株式会社 ニュースリリース