医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ペランパネルが難治性部分てんかんの第3相試験で主要評価項目を達成−エーザイ

ペランパネルが難治性部分てんかんの第3相試験で主要評価項目を達成−エーザイ

読了時間:約 1分8秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年01月08日 PM02:00

日本を含むアジアにおける臨床第3相試験で

エーザイ株式会社は1月5日、自社創製の抗てんかん剤「(一般名、欧米製品名:「(R)」)について、日本、中国を含むアジアで実施した難治性部分発作を有するてんかん患者を対象とした臨床第3相試験(335試験)において主要評価項目を達成したと発表した。


この画像はイメージです

同試験は、12歳以上の難治性部分てんかん患者710名を対象として、他剤併用時におけるペランパネルの有効性、安全性を評価する多施設共同、二重盲検、無作為化、プラセボ対照、並行群間比較試験として、日本、中国を含むアジアで実施された。

解析速報では、主要評価項目である発作頻度変化率(投与後28日間あたりの発作回数の投薬前からの減少の割合)について、8mgおよび12mgの投与群においてプラセボ投与群に対する統計学的有意差が確認され、プラセボ投与群を上回る改善を示したという。高頻度で観察された有害事象は、これまで同様、浮動性めまい、傾眠だった。

日本では2015年度上期中に新薬承認申請を予定

ペランパネルは、シナプス後AMPA受容体のグルタミン酸による活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制するファースト・イン・クラスの抗てんかん剤。1日1回経口投与の部分てんかんに対する併用療法として、欧米を中心に現在40か国以上で承認、15か国以上で発売されている。

全般てんかんの重篤な発作型の一つである強直間代発作(PGTC発作)の併用療法では、米国、欧州、日本、アジアで実施した臨床第3相試験(332試験)において主要評価項目を達成。現在、米国ならびに欧州で適応の拡大を申請中。

また、日本では難治性の部分発作および強直間代発作に対する併用療法にかかる適応で、2015年度上期中に新薬承認申請を行う予定としている。()

▼外部リンク
エーザイ株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK