医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 選択的SGLT2阻害剤ジャディアンス錠の製造販売承認を取得-イーライリリーとベーリンガー

選択的SGLT2阻害剤ジャディアンス錠の製造販売承認を取得-イーライリリーとベーリンガー

読了時間:約 1分17秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年01月06日 PM09:00

世界40か国以上で承認されている2型糖尿病治療薬

日本イーライリリー株式会社は2014年12月26日、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社と共に、日本において承認申請していた選択的SGLT2阻害剤「(R)錠10mg、同錠25mg」(一般名:エンパグリフロジン)について、2型糖尿病の効能・効果で製造販売承認を取得したことを発表した。


この画像はイメージです

ジャディアンス錠は、ナトリウム依存性グルコース共輸送担体2()阻害薬に分類される2型糖尿病治療薬のひとつ。SGLT2阻害剤は、インスリン分泌能の低下やインスリン抵抗性に関わりなく、過剰なグルコースを尿中に排出することにより血糖値を下げる薬剤だ。

同剤は、ベーリンガーインゲルハイムで創薬、開発され、欧州では2014年5月、米国では同年8月に承認を取得。現在、全世界40か国以上で承認されている。

ベーリンガーが製造・販売、両社で共同販促を展開

ジャディアンス錠の臨床試験には全世界で、日本人約2,000人を含む約15,000人が参加。これらの試験から、エンパグリフロジン10mgおよび25mgの投与によりHbA1cおよび血糖値がベースライン値から有意に低下したことを確認した。また、いずれの用量群でも体重および血圧のベースライン値からの減少がみられたという。さらに現在、日本を含む24か国において、620以上の医療機関で約7,000名が参加し、心血管系への影響を検証する試験(EMPA-REG OUTCOME)も行われている。

同剤の用法・用量は、通常、成人にはエンパグリフロジンとして10mgを1日1回、朝食前又は朝食後に経口投与。また、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mg1日1回に増量することができる。

なお、ジャディアンス錠は、日本では日本ベーリンガーインゲルハイムが製造、販売を行い、両社で共同販促をしていくという。両社は2011年、糖尿病領域におけるアライアンスを結んでおり、今後も患者のニーズに応えるべく協力していきたいと述べている。(

▼外部リンク
日本イーライリリー株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK