移転先の健康医療のまちづくりに関して、大学と初の協定締結
国立循環器病研究センターは2014年12月17日、関西大学と医療や健康づくりにかかわる研究、教育、人材育成、地域連携等について相互の協力を進めるため包括協定を締結することを発表した。
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両機関は、実務代表者からなる「国立循環器病研究センター・関西大学連携推進協議会」を設置し、協力連携について具体策の検討や進捗状況の確認等を定期的に行い、本協定を実効あるものにするため、フォローアップをしていくという。
また、関西大学は、健康医療のまちづくりに寄与するために、国循の移転周辺用地において「関西健康医療まちづくりフューチャーセンター(仮称)」を設置運営することを検討。自治体、企業、NPO等と協力して、健康医療まちづくりのための研究開発・社会実験、人材育成プログラムの開発等を行うとしており、国循はこれに協力するとしている。
吹田操車場跡地での医療クラスター形成に向けて
国循は、平成30年度を目途にJR京都線「岸辺駅」前の吹田操車場跡地への移転を予定。循環器病の予防と制圧を図る等の観点から、移転周辺用地を含めて、地元自治体等とも協力して、医療クラスターの形成を目指しているという。
一方、関西大学は平成24年から国循と連携大学院協定を締結して生命科学に関する研究・教育を進めている。また、国循と同じ吹田市に存するという地理的利点を活かし、医工連携・産学官連携や健康医療のまちづくりを目指すという観点から、吹田操車場跡地での医療クラスター形成に積極的に協力し、地域への貢献を目指している。
今回の包括協定により、両機関は、医療や健康づくりにかかわる研究、教育、人材育成、地域連携等を推進。相互の人的、知的、物的資源の交流と活用を図り、医工連携・産学官連携を基本に、医療・ヘルスケア産業の発展や健康づくりに関する取組みを進めていくと述べている。(横山香織)
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