設立30年の節目に、先進的な人工環境制御室を整備
大塚製薬株式会社は12月19日、ニュートラシューティカルズ関連事業の研究所である佐賀栄養製品研究所の人工環境制御室を整備し、最新鋭の研究設備を新たに導入したと発表した。
画像はニュースリリースより
ニュートラシューティカルズ(Nutraceuticals)とは、栄養(Nutrition)と医薬品(Pharmaceuticals)を合わせた造語。同社が医療品開発で培ったノウハウを活かし、日々の健康維持増進に貢献する科学的根拠に基づいて開発した製品のことで、現在「ポカリスエット」や「カロリーメイト」、「ファイブミニ」などが展開されている。
今回整備の対象となった佐賀栄養製品研究所は、1984年に当時日本初の民間の臨床運動栄養研究所として設立。「運動と栄養」テーマにした革新的な製品の開発、またさまざまなシーンにおける水分・栄養摂取の研究を行ってきた。同研究所が設立30周年を迎えた今年、人工環境制御室を新たに整備することで、これまで再現が難しかった環境における水分・栄養摂取の効果を検証し、世界の人々の健康維持増進に貢献すべく新しい研究と提案を進めていくという。
さまざまな環境を再現、より精度の高い実験が可能に
この人工環境制御室では、温度・湿度を高精度に制御でき、さらに低酸素環境の再現が出来るようになる。最大で高度5,000m相当の低酸素環境や、高温・多湿、低温・低湿など様々な環境の再現が可能な施設としては、国内最大規模の広さを誇るという。これにより高地トレーニングに準じた環境での水分・栄養摂取の効果など、スポーツ栄養の研究をさらに強化することが期待されている。
同社は、今後もアスリートや社会環境の変化に応じた様々な分野における水分・栄養補給の研究を通じ、健康維持増進に貢献する新しい提案や製品の開発を進めていくとしている。(遠藤るりこ)
▼外部リンク
・大塚製薬株式会社 ニュースリリース