両社の強みを活かした開発プロセスの構築を目的に
アストラゼネカ株式会社は12月19日、クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社と、包括的なパートナー業務契約を締結し「Team AQua」と称する新薬の共同開発チームを結成したことを発表した。
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「AQua」とは、AstraZeneca & Quintiles Ultimate Allianceの頭文字を取ったもの。両社の強みや特性を活かした効率的でパフォーマンスの高い開発プロセスの構築を目的としているという。また、シンプルで柔軟な人材配置の実現やリスク管理に基づくモニタリング(Risk Based Monitoring)の導入を視野に入れた協力体制を取るとしている。
心疾患系、消化器系などが対象領域に
対象となる領域は、心血管系、消化器系、呼吸器系、悪性腫瘍、メタボリックシンドロームなどの介入試験後期段階の開発が中心。当面は、アストラゼネカがスタディ・マネジメント、クインタイルズがモニタリングという分担する。将来的にはその枠にとらわれず、両社の強みを生かして柔軟な連携を図るという。また人材育成においても、アストラゼネカ主催のスタッフトレーニングにクインタイルズスタッフが参加するなど、活発な人材交流によって情報や知識の共有化を図るとしている。
アストラゼネカの研究開発本部長・松尾恭司執行役員はプレスリリース内で、
「今回立ち上がったTeam AQuaは、人材や業務の質は維持しながら治験の効率化を追求する当社の理念に沿って始動した日本独自の施策です。国内外において治験の経験が豊富で、かつ慣習にとらわれずイノベーションを追求するクインタイルズ社をパートナーとすることで、当社の豊富なパイプラインの開発を前進、強化することができると期待しています」
と述べている。(大場真代)
▼外部リンク
・アストラゼネカ株式会社 プレスリリース