デング熱の国内感染が広がったことを受け、厚生労働省は17日、厚生科学審議会感染症部会の下に設置した「蚊媒介性感染症に関する小委員会」の初会合を開き、蚊が媒介する感染症の発生や流行を防ぐ総合的な対策をまとめた予防指針の策定に向けた議論を開始させた。来年2月に指針をまとめ、3月上旬の感染症部会に報告し、厚労省が指針案を策定。来年3月をメドに指針を告示、適用する。
この日の会合では、▽国内感染例未発症時の予防対策▽発生動向の調査の強化▽国内感染の流行拡大防止対策▽医療の提供▽人材の養成▽推進体制および普及・啓発の充実――を柱に指針の策定を進めていくことを確認。指針は、この6本柱に、▽研究開発の推進▽国際的な連携――を加えた八つの章で構成することとなった。