医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 東京慈恵会医科大学、「不適切データで誤った結論」最終報告書を発表―元教授のイベント数操作

東京慈恵会医科大学、「不適切データで誤った結論」最終報告書を発表―元教授のイベント数操作

読了時間:約 1分51秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年12月17日 AM10:00

東京慈恵会医科大学は12日、元循環器内科の望月正武教授の研究グループが実施した降圧剤バルサルタンの医師主導臨床研究「Jikei Heart Study」に関し、追加調査を行った結果、非バルサルタン群にイベント報告が多くなるよう意図的操作がなされた可能性も存在するとし、「不適切なデータから誤った結論が導かれている」と結論付ける最終報告書を発表した。これを受け同大は、研究責任者だった望月正武元教授の客員教授待遇を取り消す。

同研究は、バルサルタン群で脳卒中や心筋梗塞などのイベント発生数が少なかったとの成果を英ランセット誌に論文掲載したが、エンドポイントの採用方法や血圧値の標準偏差などに疑義が示された。これを受けた同大の調査委員会による中間報告では、血圧値のデータについては人為的に操作が行われたとしたが、イベントデータについては「人為的な操作が行われたとは考えられない」と結論付けていた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【国民医療推進協議会】薬局の厳しい状況訴える-賃上げと物価高に財源を
  • 【官民対話】中間年改定廃止を業界訴え‐行政側からは慎重な回答
  • 【福岡厚労相が会見】ラグ・ロスの解消に意欲-官民一体で取り組む課題
  • 【安定確保策会議】承認書と相違44%で確認-後発品自主点検結果を公表
  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言