総務省統計局は12日、「2014年科学技術研究調査」を公表した。13年度の企業や大学の科学技術研究費の総額は、前年度比4・7%増の18兆1336億円となり、2年ぶりに増加に転じた。総務省は増加の要因について、「円安なども影響したのでは」としている。産業別では、「医薬品産業」が1兆4371億円で、前年度から10・0%増加。自動車や航空機、船舶などを製造する「輸送用機械器具製造業」の2兆4972億円、パソコンや映像・音響機器などの「情報通信機械器具製造業」の1兆6708億円に次いで、3番目に企業の研究費が多い産業となった。
■総務省 13年度分を公表
国内総生産(GDP)に対する研究費の比率は、対前年度比0・10ポイント増の3・75%で、2年ぶりに増加した。米・英・独・仏・伊などの主要8カ国の中でも高い水準をキープしている。