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厚生労働省、後発品521品目を薬価収載―初後発は2成分29品目

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2014年12月12日 AM10:00


■カンデサルタンなど「0.5掛け」

厚生労働省は11日、後発品521品目を薬価収載した。品目数は、6月の前回収載の454品目から67品目増え、1998年以降で過去4番目に多かった。初の後発品収載は、抗癌剤「オキサリプラチン」(エルプラット=ヤクルト)、好中球エラスターゼ阻害剤「シベレスタット」(エラスポール=小野薬品)の2成分29品目。新規収載希望が10品目を超えた内用薬を先発品薬価の「0・5掛け」とするルールは、血圧降下剤「カンデサルタン」(ブロプレス=武田薬品)、合成抗菌剤「レボフロキサシン」(クラビット=第一三共)の2成分204品目に適用された。

薬価収載の対象となったのは、今年8月25日までに薬事承認された医薬品。収載希望は547品目だったが、11品目が希望を取り下げた。また、局方名収載等により14品目が告示不要となり、保険で使用できる注射剤も1品目あったことから、最終的に72社の125成分245規格521品目が収載された。

前回の6月収載と比較すると、収載品目は67品目増えた。医療安全等の観点からブランド名を廃止し、一般名に名称変更した等、代替新規の品目が206品目と多かったことが主な要因と見られる。

収載状況の内訳を見ると、内用薬が87成分155規格390品目、注射薬が23成分64規格99品目、外用薬が19成分26規格32品目となった。

このうち、初めて収載された後発品は、オキサリプラチン、シベレスタットの注射薬2成分3規格29品目。内用薬、外用薬はなかった。

医療安全等の観点から一般名に名称変更した等の代替新規を含め、収載品目数が最も多かった企業はテバ製薬が45品目、次いで沢井製薬が40品目、マイラン製薬が39品目、辰巳化学と日新製薬が24品目と続いた。

また、代替新規を除いた収載品目数の上位5社は、テバ製薬が17品目と最も多く、沢井製薬の16品目、小林加工の15品目、東和薬品の13品目、日医工の11品目となった。

後発品の収載品目数が最も多かったのは、カンデサルタンの33社144品目。レボフロキサシンの29社62品目、オキサリプラチンの12社24品目と続いた。このうち、先発薬価の「0・5掛け」ルールが適用されたのは、カンデサルタン、レボフロキサシンの2成分8規格204品目となった。

また、抗癌剤「イマチニブ」(グリベック=ノバルティスファーマ)が組成、剤形区分、規格が同一の既収載品と今回の薬価収載が予定される後発品の合計銘柄数が10銘柄(内用薬)、または20銘柄(注射薬、外用薬)を超えたため、既収載品の最低価格に「0・9掛け」とする算定ルールの適用となった。

表:後発医薬品の収載状況
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