医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > サノフィ 前立腺がん治療薬ジェブタナで「適正使用に関するお知らせ」を公開

サノフィ 前立腺がん治療薬ジェブタナで「適正使用に関するお知らせ」を公開

読了時間:約 1分2秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年12月11日 AM11:15

重篤な発熱性好中球減少症を発現した死亡症例が5例

サノフィ株式会社は12月10日、今年9月に発売した前立腺癌治療薬「」(一般名:カバジタキセル)について、重篤な発熱性好中球減少症の発現があるとして、「適正使用に関するお知らせ」を公開した。

9月4日の販売開始以降、約200例で使用されたジェブタナだが、そのうち31例で重篤な好中球減少症・好中球数減少が、11例で発熱性好中球減少症が報告されている。さらに、5例で、同剤との因果関係が否定できないとされる重篤な発熱性好中球減少症を発現した死亡症例があった。うち、4例が1サイクル目に発現している。

今回報告された死亡症例は以下の5例。

  • 60歳代患者 PS:0   発現時期:6日目(2サイクル目)
    発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:3日
  • 60歳代患者 PS:不明 発現時期:7日目(1サイクル目)
    発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:1日
  • 70歳代患者 PS:1   発現時期:7日目(1サイクル目)
    発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:1日
  • 60歳代患者 PS:不明 発現時期:8日目(1サイクル目)
    発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:0日
  • 70歳代患者 PS:1   発現時期:6日目(1サイクル目)
    発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:4日

同社は、同剤による治療中(特に初回投与後)における、頻回な血液検査(白血球分画を含む)の実施とともに、発熱が認められた際には、直ちに血液培養等を実施するとともに、適切な抗菌薬投与を速やかに開始することを求めている。(

▼外部リンク
サノフィ株式会社 ジェブタナ 適正使用に関するお知らせ

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 頭蓋咽頭腫、治療法開発につながる腫瘍微小環境の分子機序を解明-千葉大ほか
  • 自閉スペクトラム症の「ぶつかりやすさ」に注意特性が関与-東京都立大ほか
  • 急性肝炎を引き起こすHEV、診断における抗体検査は有効とメタ解析で判明-広島大
  • 早期膵臓がん、尿中マイクロRNAによる非侵襲的検査を開発-慶大ほか
  • 加齢による認知機能低下、ミノサイクリンで予防の可能性-都医学研ほか