重篤な発熱性好中球減少症を発現した死亡症例が5例
サノフィ株式会社は12月10日、今年9月に発売した前立腺癌治療薬「ジェブタナ」(一般名:カバジタキセル)について、重篤な発熱性好中球減少症の発現があるとして、「適正使用に関するお知らせ」を公開した。
9月4日の販売開始以降、約200例で使用されたジェブタナだが、そのうち31例で重篤な好中球減少症・好中球数減少が、11例で発熱性好中球減少症が報告されている。さらに、5例で、同剤との因果関係が否定できないとされる重篤な発熱性好中球減少症を発現した死亡症例があった。うち、4例が1サイクル目に発現している。
今回報告された死亡症例は以下の5例。
- 60歳代患者 PS:0 発現時期:6日目(2サイクル目)
発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:3日 - 60歳代患者 PS:不明 発現時期:7日目(1サイクル目)
発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:1日 - 70歳代患者 PS:1 発現時期:7日目(1サイクル目)
発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:1日 - 60歳代患者 PS:不明 発現時期:8日目(1サイクル目)
発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:0日 - 70歳代患者 PS:1 発現時期:6日目(1サイクル目)
発熱性好中球減少症発現から死亡までの日数:4日
同社は、同剤による治療中(特に初回投与後)における、頻回な血液検査(白血球分画を含む)の実施とともに、発熱が認められた際には、直ちに血液培養等を実施するとともに、適切な抗菌薬投与を速やかに開始することを求めている。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
・サノフィ株式会社 ジェブタナ 適正使用に関するお知らせ