医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > Fycompaについて強直間代発作の併用療法に関する臨床試験結果を発表−エーザイ

Fycompaについて強直間代発作の併用療法に関する臨床試験結果を発表−エーザイ

読了時間:約 1分10秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年12月10日 PM04:45

PGCT発作頻度変化率が有意に減少

エーザイ株式会社は、第68回米国てんかん学会(12月5~9日米国・シアトルにて開催)において、抗てんかん剤「(R)」(一般名:ペランパネル)が、(二次性全般化発作を除く、以下 PGTC発作)を有する患者を対象とした臨床第第3相試験で、PGTC発作頻度変化率がFycompa投与群で76.5%となり、プラセボ投与群における38.4%との比較で統計学的に有意な減少を示した結果を発表した。


この画像はイメージです

同試験は12歳以上の患者164名を対象とした多剤併用時におけるFycompaの有効性、安全性を評価する比較試験(多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間)。1~3種類の抗てんかん剤による治療を受けている対象患者を1:1で無作為に割り付けて行われた。

難治性患者に対しても無発作状態を維持

この結果だけではなく、PGTC発作頻度50%減少達成率においても、Fycompa投与群は64.2%となり、プラセボ投与群の39.5%と比較し統計学的に有意な改善を示した。また、既存の抗てんかん剤で発作を十分コントロールできていない難治性のPGTC患者を対象とした同試験においても、Fycompa投与群では30.9%の患者が治療維持期13週間にわたり、無発作(PGCT発作において)の状態が維持された(プラセボ投与群では12.3%)という。

同剤は、シナプス後AMPA受容体のグルタミン酸による活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制する高選択的、非競合AMPA受容体拮抗剤。12歳以上のてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する併用療法を適応としており、欧米を中心に40か国以上で承認、15か国以上で発売されている。また、8月には欧米で12歳以上のPGTC患者に対する併用療法の適応追加申請を行っている。(

▼外部リンク
エーザイ株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待