中枢神経系分野の開発を行うベンチャー企業
大塚製薬株式会社は12月2日、米バイオベンチャー企業であるアバニア ファーマシューティカルズ インク(アバニア社)を買収したことを発表した。
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アバニア社は、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、片頭痛などの中枢神経系分野の開発を行っているベンチャー企業。同社は2011年2月に、米国にて世界初の情動調節障害(PBA)治療薬「ニューデクスタ(NUEDEXTA(R)) 20 mg/10 mgカプセル」(一般名:臭化水素酸デキストロメトルファン/硫酸キニジン)を発売している。
また、アルツハイマー型認知症に伴う行動障害の適応をターゲットとした新規開発化合物「AVP-786」の開発を進めている。AVP-786については、今年10月に行われた米国神経学会において、その有効性と安全性を実証するフェーズ2試験結果を発表しており、現在はフェーズ3臨床試験の準備を進めているという。
神経疾患領域への参入、中枢領域全体に事業拡大へ
今回の買収により、大塚製薬の神経疾患領域の拡大戦略が加速され、さらに神経疾患領域も含む中枢領域全体に広がることが期待される。大塚製薬の代表取締役社長 岩本太郎氏はニュースリリースで、
「今回のアバニア社の買収は、大塚製薬の精神疾患領域での経験と実績に、アバニア社の神経疾患領域での強みを融合することで、グローバルな中枢医薬品事業を更に発展できるものと確信しています。情動調節障害(PBA)に代表される全く未開拓な適応症に着眼し長年の努力によって医薬品を創出したアバニア社の創造力と実証は、当社の企業文化と一致するものです」
と述べている。(遠藤るりこ)
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・大塚製薬株式会社 ニュースリリース