厚生労働省の検討会は11月28日、サリドマイドおよびレナリドミドの安全管理手順に関する報告書を取りまとめた。これまで製薬企業に確認を義務づけていた氏名、住所などの個人情報を原則不要とし、医療機関は、患者が安全管理手順を遵守しているかどうかの確認を企業を介さずに行えるように見直した。同報告書は、薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会に報告する。
両剤は強い催奇形性を有するため、胎児への薬剤曝露の防止を目的とした厳しい管理手順の実施が医療機関や薬局、企業に義務づけられており、患者本人に対しても妊娠回避の徹底が求められている。