世界90か国以上で承認
ノバルティス ファーマ株式会社は11月28日、「パーキンソン病(レボドパ・カルビドパ投与において症状の日内変動(wearing-off現象)が認められる場合)」を適応とした、「スタレボ(R)配合錠 L50、L100」(一般名:レボドパ/カルビドパ水和物/エンタカポン)が、同日付で薬価基準に収載されたことを発表。12月8日からの発売を予定している。
画像はニュースリリースより
同剤は、フィンランドのオリオン・ファーマ社により創製・開発され、スイスのノバルティス ファーマ社が導入した薬剤。海外では「Stalevo(R)」の製品名で2003年に米国で最初に承認されて以来、世界90カ国以上で承認されている。
国内では、2008年からノバルティス ファーマが開発を始め、その後、2012年に「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」での検討結果に基づき、厚生労働省より開発要請を受けていた。
服薬錠数を減らして患者の服薬時の負担を軽減
スタレボは、産生が減少することでパーキンソン病の運動障害などを引き起こすと考えられているドパミンの前駆体である「レボドパ」、ドパ脱炭酸酵素阻害剤である「カルビドパ水和物」、および末梢カテコール-O-メチル基転移酵素阻害剤である「エンタカポン」の配合剤。
wearing off現象の認められるパーキンソン病の患者が、1回あたりの治療でレボドパ・カルビドパ配合剤とエンタカポンを併用した場合と同等の治療効果を1剤で得られるようにするため開発された。1回のwearing off現象に対する服薬錠数を確実に減らすことで、患者の服薬時の負担を軽減するとともに、服薬管理がより簡便となることから、服薬コンプライアンスの向上が期待されるという。
ノバルティス ファーマ代表取締役社長のダーク・コッシャ氏は、
と述べている。(遠藤るりこ)
▼外部リンク
・ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース