眼圧の下降・長期コントロールに寄与する2剤配合の点眼剤
参天製薬株式会社は11月25日、緑内障・高眼圧症治療剤「タプコム配合点眼液」(一般名:タフルプロスト/チモロールマレイン酸塩)の発売を発表した。
画像はニュースリリースより
タプコム配合点眼液は、参天製薬が旭硝子株式会社と共同開発した医療用眼科薬。2008年より参天製薬が販売している緑内障・高眼圧症治療剤「タプロス点眼液 0.0015%」の有効成分であるタフルプロストと、チモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼剤だ。
1製剤で優れた眼圧下降効果を発揮。新たな治療選択肢として期待
緑内障の薬物療法として、現在多くの種類の眼圧下降剤が使用されているが、単剤で眼圧を適切にコントロールすることは困難なことが多く、2剤以上による併用療法が実施されている。しかし、複数の単剤を併用する場合、点眼回数の増加や点眼間隔の確保が必要となり、緑内障の患者が治療薬を正しく点眼し続けることが難しい現状がある。
今回発売されたタプコム配合点眼液は、眼圧上昇の原因となる房水の流出を促進する成分であるプロスタグランジンF2α誘導体、産生を抑制する成分であるβ遮断剤の2剤を1製剤に配合。1日1回、1滴の点眼で優れた眼圧下降効果を発揮することができるという。
参天製薬は、単剤治療に続く新たな治療選択肢として同剤が製品ラインナップに加わることで、より多くの選択肢を医療現場に提供でき、患者のQOL向上に貢献できることを期待するとしている。(横山香織)
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・参天製薬株式会社 ニュースリリース