早期発見や予防が大切な沈黙の腫瘍
卵巣がんは女性特有のがんとして、日本では年間で、10万人あたり7.3人が亡くなるとされています。世界でも、卵巣がんにかかる女性は決して少なくなく、アメリカでは毎年新たに診断を受ける人が20,000人とも言われています。
この画像はイメージです
沈黙の腫瘍と呼ばれることもあり、初期症状を見逃してしまう人が多いことでも知られているので、予防や初期診断には大きな意義があります。
その調査として、ハーバード大学ブリガム・アンド・ウィメンズ病院ら研究チームが、25歳から55歳の女性を対象に女性の食習慣に関するデータを集めたところ、卵巣がんにかかるリスクを低下させる食品を見つけたと発表しました。
ポリフェノールを含む食品が有効か
その食品とは紅茶。毎日1杯の紅茶を飲んでいる女性は、卵巣がんにかかるリスクが31%も低くなるのだそうです。また、紅茶に限らず、お茶類や柑橘類を習慣的に口にしている女性でも、リスクが低下していたとしています。
このメカニズムの秘密は、ポリフェノールの一種であるフラボノイドにあると見られています。るフラボノイドは、お茶や柑橘類以外でも、赤ワインやダークチョコレートにも豊富に含まれることで知られています。
毎日の手軽な健康管理のひとつとして、お茶を飲んだり新鮮なフルーツを食べたりする習慣を身につけたいですね。
▼外部リンク
・Tea and citrus products could lower ovarian cancer risk, new UEA research finds
・Intake of dietary flavonoids and risk of epithelial ovarian cancer