カテーテルの病変部通過性を向上
株式会社カネカは11月14日、経皮的冠動脈形成術用カテーテル「IKAZUCHI Zero」を開発し、11月より販売開始としたと発表した。
画像はプレスリリースより
同製品の販売は、カネカの100%出資子会社である株式会社カネカメディックスを通じて行われている。IKAZUCHI Zeroは、拡張時のバルーン直径が1.0mmとなり、完全閉塞もしくはそれに近い状態で、バルーンカテーテルを通過させにくいケースでも、段階的に病変部を拡張しやすい仕様へ、従来製品の「IKAZUCHI」に改良が施されたものであるという。
複数のラインナップで、多様な病変へのアプローチを可能に
また、カテーテルの先端部分がさらに細径となり、慢性完全閉塞病変や石灰化病変にも用いやすくするなど、通過性の向上が図られている。加えて、カネカ独自開発の新コーティングを施し、血液に触れることで外表面コーティングの潤滑性がアップする仕組みとなっている。これにより血管との摩擦が減少し、よりスムーズな血管追従性と高通過性を得たという。
カネカは、経皮的冠動脈形成術用カテーテルとして、IKAZUCHI Zeroのほか、高耐圧性能バルーン「Raiden3」、灌流型バルーンカテーテル「Ryusei」などのラインナップをそろえ、多岐にわたる血管内治療用カテーテルの製造・販売を行っている。今後もより多様な病変へのアプローチを実現し、複雑化する現代医療の治療を支えるデバイスの開発を目指すとしている。
▼外部リンク
・株式会社カネカ ニュースリリース