病勢進展の程度が軽減されるという国内臨床試験結果に基づき
田辺三菱製薬株式会社は11月13日、同社のフリーラジカル消去剤「ラジカット(R)注30mg」「ラジカット点滴静注バッグ30mg」(一般名:エダラボン)について、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を対象とする効能・効果及び用法・用量の追加について、厚生労働省に対し、製造販売承認事項の一部変更承認申請を行ったと発表した。
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ALSは、主な症状として筋萎縮と筋力低下がみられる進行性の難病。田辺三菱製薬は、ラジカットについて、ALS患者を対象とする国内臨床試験を実施し、投与により病勢進展の程度が軽減されるというデータを取得することに成功したため、この試験に基づき、適応追加承認申請を行ったという。
脳梗塞急性期治療剤としては2001年から販売中
ラジカットは、田辺三菱製薬が創製した世界初の脳保護剤(フリーラジカルスカベンジャー)。フリーラジカル消去作用により、細胞膜脂質の過酸化を抑制する。脳梗塞急性期治療において、ischemic penumbraにおけるtherapeutic time windowの延長が期待でき、治療法の選択肢が拡大することが認められているほか、脳梗塞急性期における神経症候、日常生活動作障害、機能障害を改善するという。
田辺三菱製薬は、脳梗塞急性期治療剤として2001年に「ラジカット注30mg」、2010年に「ラジカット点滴静注バッグ30mg」の製造販売承認を取得、それぞれ国内における販売を展開している。同社では、このラジカットにおけるALSに対する適応追加申請を通じ、同疾患患者に新たな治療選択肢を提供できるようになることを期待するとしている。
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・田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース