体重の増減だけにとらわれないで
妊娠中の食事や運動の成果は、体重の増減で評価されがちです。けれども、体重管理にあまり目立った結果が出ていなくても、その効果はしっかりと出ていたことが分かったのです。
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これまでの考え方では、妊娠中の過剰な体重増加を抑える手段として、食事管理や運動があげられてきました。けれども、一生懸命バランスの整った食事を摂り、毎日運動を怠らなくても、体重が増えてしまう妊婦さんがいることも事実です。
今回、オーストラリア・アデレード大学から寄せられた報告では、妊婦さんへの食事や運動状況について、過去に行われた複数の調査を再分析しています。
大きすぎる赤ちゃんの出産の割合が減少
再分析の結果、野菜や果物をふんだんに取り入れ、肉などから摂る脂肪の量を極力抑えるよう栄養指導を受け、1日に15分から20分の早足でのウォーキングを取り入れるように指示されていた人たちでは、妊婦さんの体重の増減よりも赤ちゃんの出産時の体重に結果が表れていることが分かりました。規則正しい食事や運動を心がけていた妊婦さんの間では、4キロを超える大きすぎる赤ちゃんを出産する割合が明らかに少なくなっていたのです。
体重の減少という目に見える成果が現れなくても、あきらめることはありません。赤ちゃんが、お母さんの努力を受け止めてくれていることを意識して、栄養バランスの整った食事や規則正しい運動を継続するようにしましょう。
▼外部リンク
・Preventing pre-eclampsia – are dietary factors the key?
・Diet and exercise during pregnancy has hidden benefits