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おばあちゃんになるのも悪くない 更年期症状が改善

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2014年11月09日 AM10:00
両卵巣を摘出した女性を対象とした調査により

女性の多くが、悩むとされる更年期症状。同居する家族構成が症状に影響を及ぼしているかもしれないという興味深い報告が、インディアナ大学ブルーミントン校ら研究チームから寄せられました。


この画像はイメージです

研究チームは、がん予防のために両方の卵巣を摘出した117人の女性を対象に調査を行いました。卵巣を取ると、更年期症状が早く現れる可能性があります。その中でも、多くの人に見られるホットフラッシュと寝汗について、手術の2週間前、手術後2か月、6か月、1年の計4回、聞き取り調査を行いました。

この際、家族構成について、特に詳しく情報を収集しています。同居の家族について、13歳未満、13歳から17歳、18歳以上の3つの年齢に分類しました。

小さい子どもと一緒に暮らしていると症状が軽い?

手術の時点で更年期症状が見られていなかった人たちの間では、手術後のホットフラッシュがとても強く見られるようになりました。ところが、13歳以下の子どもが同居している人たちの間では、そうでない人たちに比べて、この症状が軽いことが分かりました。

また、手術の次点ですでに更年期症状が見られていた人たちのうち、小さな子どもと同居している場合では、手術後の方がホットフラッシュの状態が改善したと報告しました。詳細はまだ明らかになっていませんが、愛情ホルモンといわれるオキシトシンが関係しているという見方もあるそうです。

日本をはじめ、先進国では晩婚化、初産の年齢の上昇が見られていますが、伝統的に見られていた、20代で出産を始める場合だと、孫が出来る年齢と更年期症状にかかる年齢がほぼ一致することになります。医療によってさまざまなメカニズムが解明される以前、大家族で生活していた時代では、更年期に小さな孫と一緒に暮らすようになることは、自然が与えてくれた症状をやわらげる仕組みの一つだったのかもしれませんね。

▼外部リンク
Study: Menopausal symptoms may be lessened with young children in the house
Presence of young children at home may moderate development of hot flashes during the menopausal transition.

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