医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 興和創薬 SGLT2阻害剤「デベルザ」の発売5か月間の副作用発現状況を発表

興和創薬 SGLT2阻害剤「デベルザ」の発売5か月間の副作用発現状況を発表

読了時間:約 51秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年11月05日 PM07:32

265例354件の副作用報告

興和創薬株式会社は11月4日、同社が販売するSGLT2阻害剤「デベルザ錠20mg(一般名:トホグリフロジン水和物)」の発売後、5か月間の副作用発現状況を発表した。

同剤はサノフィ株式会社からも「アプルウェイ錠20mg」として販売されており、この報告はデベルザとアプルウェイの合算である。

今回の報告は、5月23日の販売開始から10月22日までに寄せられた、同剤との因果関係が否定できない副作用及び感染症をまとめたもの。5か月の間に265例354件の副作用が報告されたという。

新たな死亡例は確認されず

重篤な副作用として、32例46件の報告があった。10月6日に発表された4か月後の調査結果に加え、今回追加された重篤な事象は、脱水3件、腎盂腎炎、敗血症各2件、肺炎、尿路感染、高血糖、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス、高血糖性高浸透圧性非ケトン性症候群、脳幹梗塞、小脳梗塞、昏睡、意識消失、ラクナ梗塞、低血糖性意識消失、多尿、血中クレアチニン増加、血中尿素増加、静脈虚脱が各1件となっている。なお、死亡例は糖尿病性高血糖昏睡による1件のままで、新たな例は確認されていない。

興和創薬は、引き続きデベルザ錠の適正使用情報の収集および提供に努めるとし、市販直後調査への協力を呼びかけている。(

▼外部リンク
興和創薬株式会社 新着ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待