低インシュリンダイエットではNGとされているジャガイモ
低インシュリンダイエットという減量法は、15年ほど前から広まってきたダイエット法です。カロリーのコントロールだけではなく、食品ごとにインスリンの分泌される量を元にした「GI値」によって、やせやすいもの、やせにくいものを仕分けする方法です。
画像はwikiメディアより引用
ジャガイモは、このダイエット方法では、やせにくい食品に分類されており、控える人が増えてきています。けれども、ジャガイモは、繊維質が豊富で満腹感が得られやすいこと、加熱してもビタミンCが破壊されにくいこと、さまざまな調理方法があるので飽きが来ないことなど、ダイエット中に魅力に感じられる点が多い食品であることも事実。
アメリカジャガイモ委員会(United States Potato Board)が、ジャガイモの立場を守るために出資した、ダイエットへの影響を検証した研究成果が発表されました。調査を行った、米カリフォルニア大学デイヴィス校のブリット・バートン-フリーマン(Britt Burton-Freeman PhD MS)氏らは、数年前からジャガイモとダイエットの関係を調査しています。
体重の減少率、ほとんど一緒
調査には90人が参加。この人たちを3つのグループに分けて、第1のグループには低カロリー低GIの食品を、第2のグループには低カロリー高GIの食品を、第3のグループでは通常の健康的な食事を12週間の間、摂ってもらいました。そして、全員が1週間に5-7個のジャガイモを食べるようにしました。
すると、どのグループでも体重の減少率はほとんど一緒だったそうです。これまで、GI値が気になってジャガイモを控えていた人には、嬉しい知らせですね。体重を落とすには、やはりカロリーをコントロールした食事と適切な運動に勝る方法はないということでしょうか。