2015年に100万回分以上のワクチン製剤の生産を目指す
米ジョンソン・エンド・ジョンソンは、医薬品部門であるヤンセンファーマシューティカルで開発中のエボラワクチン計画の加速と生産の大幅拡大に向けて最高2億ドルの投入を決定した。
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ワクチンは米国立衛生研究所との共同研究で発見されたもので、ヤンセンの予防ワクチンとデンマークのバイオ企業Bavarian Nordic社のワクチンを混合したものとなる。ヨーロッパ、アメリカ、アフリカで安全性と免疫原性を調べる試験を来年初頭から実施予定。ヤンセンでは臨床試験で用いるものも含め、2015年に100万回分以上のワクチン製剤の生産を目指している。
西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生でリベリア、シエラレオネ、ギニアの医療体制に大きな負担がかかっていることを受けて、同社では、ワクチンの増産や臨床試験計画の更なるスピードアップの力となるパートナーや資源の追加確保にも努めていくとしている。
「全力を尽くす重要な責任が当社にある」
J&Jのアレックス・ゴースキー会長兼CEOは、
「当社は、エボラ出血熱の危機に対応するため、ワクチンに関する当社の専門知識、生産能力、人材、資源の提供に緊急に取り組んでいます。当社のイノベーションモデルを活かせば、幅広い資源を早急に動員し、保健衛生担当当局、政府、その他の専門機関と協力し、エボラ出血熱を封じ込め、患者さんの命を救い、危険な状況にある人々の健康と生命を守る一助となることができます。ヘルスケアの国際的リーディングカンパニーとして、この緊急のアンメットメディカルニーズに対応するために全力を尽くす重要な責任が当社にはあります」
とコメント。
J&Jのチーフサイエンスオフィサー兼ワールドワイド・チェアマン・ファーマシューティカルのポール・ストッフェルス医学博士は、
「今後数カ月で100万回分以上のワクチンを生産するという当社の目標は実現可能な見込みです。エボラ出血熱は西アフリカの人々にとって拡大しつつある重大な脅威であり、その脅威は世界中の人々に影響を与える可能性があります。当社は、科学技術、イノベーション、資源で、人間の生命に関わる病気の予防と治療の一助となるべく取り組んでいます」
とコメントした。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
・ヤンセンファーマ株式会社 プレスリリース