経皮吸収型特発性RLS治療剤の有効性を確認
久光製薬株式会社は10月23日、同社が開発中の全身性テープ剤である経皮吸収型特発性レストレスレッグス症候群(RLS)治療剤(開発コード:HP-3000、一般名:ロピニロール塩酸塩)について、国内第2相臨床試験の結果を得たと発表した。
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この第2相臨床試験は、中等度から高度の特発性RLS患者を対象に、HP-3000を1日1回投与し、その有効性及び安全性を検討したもの。プラセボ対照の比較試験として実施された。
その結果、有効性を主要評価項目としていたが、このRLSに対するHP-3000の有効性を確認することができたという。また安全性に関し、重篤な有害事象は報告されていない。
パーキンソン病を対象にした第3相臨床試験も開始予定
久光製薬は、今回の国内第2相臨床試験で得られた良好な結果をふまえ、平成27年度中にも第3相臨床試験を開始し、有効性の検証を進めるとともに、長期投与時の安全性と有効性を確認していく方針だ。
HP-3000は、久光製薬の保有するTransdermal Drug Delivery System(TDDS、経皮薬物送達システム)技術を用いて開発されたテープ剤で、血中薬物濃度の安定維持を実現し、効果を持続させることができるという。
同剤は特発性RLSに対し、有効性を示す新たな治療選択肢として期待されているほか、パーキンソン病を対象とする第3相臨床試験も今年度中に開始される予定であり、注目を集めているという。
▼外部リンク
・久光製薬株式会社 プレスリリース