強度を維持しつつ曲げやすいデザインを実現
バイオメット・ジャパン合同会社は10月27日、肘の骨折部位を固定するためのロッキングプレートおよびスクリュー「A.L.P.S. (アルプス) エルボー システム」を、11月4日から国内販売すると発表した。
画像はプレスリリースより
A.L.P.S. エルボー システムは、さまざまな肘関節周辺の骨折の形状や部位、あるいは治療の手技に合わせて、18種類のプレートを選べるシステム。また、患者個々の骨形態に適合するように、手術現場で骨の形状に合わせ、プレートを曲げることのできる「フレキシブルベンディングテクノロジー」を採用。機械的な強度を維持しながら曲げやすいデザインを実現したという。
また、ロッキングプレートは専用のスクリューを用いることで、プレートとスクリューがしっかりロックされ、緩みを防ぐことができるとしている。
普及が進むロッキングプレートを用いた治療
肘関節周辺の骨折は、年間で1万例程度と推計され、幅広い年代に見られる。手首や太ももの付け根の骨折と比較すると頻度は低いが、骨の形状が複雑であることから治療が難しい骨折とされている。
治療には、ギプスで固定する方法と手術で骨を固定する方法があるが、複雑で多様な肘の骨折の手術では、チタン製のプレートをスクリューで骨に留めて、骨折部分を正しい位置に固定するロッキングプレートを用いた治療法が普及しつつある。
ロッキングプレートによる治療は、入院期間が短ければ2~3日、リハビリも手術後1~3週間程度で始められるため、早期回復、早期の社会復帰につながることが期待されるとしている。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
・バイオメット・ジャパン合同会社 プレスリリース