日本国内でも特許審査が完了
ラクオリア創薬株式会社は10月22日、同社で開発中のモチリン受容体作動薬について、日本国内における物質特許に関する特許査定を受けたと発表した。
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これまで物質特許の取得に向けて出願を行い、審査がなされていたが、今回の特許査定によって特許権を与える価値のある出願発明であると認められたことになる。同社は、すでに米国、中国などで特許を取得しており、日本でも特許取得の見通しがついたことで、その知的財産権が強化されたといえる。
機能性ディスペプシアなどの新薬として期待
消化管ホルモンであるモチリンは、胃や腸の伝搬性収縮運動をつかさどり、消化管機能の恒常性を保つうえで重要な役割を果たしていることが知られている。
ラクオリア創薬が創出したモチリン受容体作動薬は、経口投与が可能な薬剤で、同様に開発段階にある他の化合物と比べても、モチリン受容体に対し、最も強力な作動活性と高い選択性をあわせ持つ低分子化合物であるという。
このモチリン受容体作動薬に関し、同社では、すでに動物を用いたテストにおいて、消化管運動不全モデルでも、有意に運動機能改善効果を示すことを確認している。今後、胃不全麻痺や術後イレウス、機能性ディスペプシアなど、複数の消化管運動障害が関わっている疾患を対象とした新薬となることが期待される。
▼外部リンク
・ラクオリア創薬株式会社 プレスリリース