レジパスビルとソホスブビルの配合剤
日本は先進国の中でも肝臓がんの発症率が高い国のひとつ。その原因は主としてHCV感染にあり、国内のC型慢性肝炎患者の70~80%がジェノタイプ1型HCVに感染しているといわれている。
画像はプレスリリースより
そうしたなか、ギリアド・サイエンシズ株式会社が9月にジェノタイプ1型のC型慢性肝炎に対する治療薬として、NS5A阻害薬「レジパスビル(LDV)90mg」と核酸アナログ型ポリメラーゼ阻害薬「ソホスブビル(SOF)400mg」の配合剤の日本国内での製造販売承認申請を行ったことを発表した。
インターフェロンおよびリバビリンが不要なLDV/SOF配合剤である同剤が認可されると「C型肝炎治療は簡略化され、ジェノタイプ1型HCV感染患者に対する1日1回1錠12週間の投与が可能になる」と同社は伝えている。
臨床試験では、患者の100%が持続的ウイルス学的著効を達成
バイオファーマ企業であるギリアド・サイエンシズは、カリフォルニア州フォスターシティに本社を置き、現在、北米、南米、欧州、およびアジア環太平洋地域で事業を行っている。
今回、同社が申請時に提出したデータでは、国内第3相臨床試験における投与終了後12週時の持続的ウイルス学的著効率(SVR12)は100%。ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎・代償性肝硬変の未治療および治療歴のある患者に対するLDV/SOF 配合剤の12週間投与の有効性が認められた。なお、同社では今年6月に、ジェノタイプ2型の慢性C型肝炎を適応とするリバビリン併用下におけるSOF単剤の製造販売承認申請を日本において行っている。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
・ギリアド・サイエンシズ株式会社 プレスリリース