医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ギリアド・サイエンシズ ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎治療薬の日本での製造販売承認を申請

ギリアド・サイエンシズ ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎治療薬の日本での製造販売承認を申請

読了時間:約 1分3秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年10月24日 PM04:30

レジパスビルとソホスブビルの配合剤

日本は先進国の中でも肝臓がんの発症率が高い国のひとつ。その原因は主としてHCV感染にあり、国内のC型慢性肝炎患者の70~80%がジェノタイプ1型HCVに感染しているといわれている。


画像はプレスリリースより

そうしたなか、・サイエンシズ株式会社が9月にジェノタイプ1型のC型慢性肝炎に対する治療薬として、NS5A阻害薬「レジパスビル(LDV)90mg」と核酸アナログ型ポリメラーゼ阻害薬「ソホスブビル(SOF)400mg」の配合剤の日本国内での製造販売承認申請を行ったことを発表した。

インターフェロンおよびリバビリンが不要なLDV/SOF配合剤である同剤が認可されると「C型肝炎治療は簡略化され、ジェノタイプ1型HCV感染患者に対する1日1回1錠12週間の投与が可能になる」と同社は伝えている。

臨床試験では、患者の100%が持続的ウイルス学的著効を達成

バイオファーマ企業であるギリアド・サイエンシズは、カリフォルニア州フォスターシティに本社を置き、現在、北米、南米、欧州、およびアジア環太平洋地域で事業を行っている。

今回、同社が申請時に提出したデータでは、国内第3相臨床試験における投与終了後12週時の持続的ウイルス学的著効率(SVR12)は100%。ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎・代償性肝硬変の未治療および治療歴のある患者に対するLDV/SOF 配合剤の12週間投与の有効性が認められた。なお、同社では今年6月に、ジェノタイプ2型の慢性C型肝炎を適応とするリバビリン併用下におけるSOF単剤の製造販売承認申請を日本において行っている。(

▼外部リンク
ギリアド・サイエンシズ株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK
  • シベプレンリマブ、IgA腎症P3試験で主要評価項目を達成-大塚製薬
  • チルゼパチド、肥満症の日本人対象P3試験で有意な体重減少効果-リリー
  • エブリスディ2年データ、SMA小児の多くが独立歩行可能となったことを示す-ロシュ
  • 点滴ライン整理用の「カラフルホルダー」開発、ワンタッチで長さ調節可-東北大ほか