気管支鏡の操作をナビゲーション「DirectPath」
サイバネットシステム株式会社は10月17日、同社が開発した気管支鏡の操作をナビゲーションする「医用画像処理システムDirectPath(ダイレクトパス)」を、オリンパスメディカルシステムズ株式会社へ提供すると発表した。オリンパスメディカルシステムズはこの提供を受け、呼吸器科や呼吸器外科などを中心に、10月17日よりシステムの販売を開始している。
画像はプレスリリースより
DirectPathは、気管支鏡を病変まで的確にナビゲーションし、確実なアプローチをサポートすることで、気管支末梢領域の検査をより安全かつ効率的なものへと導くソフトウェア。CT画像上で病変を指定すると、自動的にナビゲーション画像が作成され、経路が表示される。指定した病変の位置は、気管支3D画像で確認することもできるという。
画像作成からナビゲーションまで、全工程で最適な表示を
同システムは、CTデータから、疑似X線透視画像と仮想気管支鏡位置の合成表示が可能で、気管支鏡挿入時に併用されるX線透視画像をナビゲーション画像と連動させ、気管支鏡の位置把握をタイムリーに行うことができるという。
また、計測機能として、仮想気管支鏡経路上の任意のポイントで断面積、最大径、最小径、表示位置から対象までの直線距離などを計測することにより、気管支鏡と病変との距離把握や事前のシミュレーションにも大いに役立つとしている。
さらに、作成された仮想気管支鏡画像は、動画保存が可能。設定した気管支鏡画像回転情報や計測結果も反映されるほか、PCやiPadなどさまざまなデバイス上で再生できることから、検査やカンファレンス、学会発表などで活用できるとしている。
気管支鏡検査時の画面配置は、参照しやすい位置に自由にカスタマイズして置くことができ、ウィンドウサイズもアレンジできる。これにより、画像作成からナビゲーションまでの全工程で最適な表示を行い、作業効率をアップさせることが可能という。
診断が的確にサポートされ、検査時間の短縮にも寄与することから、患者負担の軽減にもつながると見込まれる。
▼外部リンク
・サイバネットシステム株式会社 プレスリリース