ご飯、家族と食べていますか?
近代的な食生活や家族構成では、家族で食事をする機会が減っているようです。けれども、一家揃って食べる食事は、世界的な問題になっている肥満の予防に大きな効果があることが分かり、その意義の見直しが呼びかけられています。
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アメリカのミネソタ大学とコロンビア大学の研究チームは、10代半ばを中心とした対象とした調査を実施。2,000人を上回る対象者のBMIを見てみると、調査開始時には太り気味の人が51%、肥満と判断された人は22%でした。この人たちを10年間にわたり、家族との食事の機会について追跡調査を行いました。
週1~2回でも効果あり
すると、家族で一緒に食事をする機会が全くないと回答した人たちの間では、太り気味の人が60%、肥満の人が29%と、調査開始時よりも割合が高くなっていました。一方で、家族で食事をする機会がたとえ週1~2回という頻度でも太り気味の割合が減少するなど、肥満の発生率と関係性が認められたと言うのです。
家族との食事は野菜や果物などを多く取り入れた、栄養バランスの整ったメニューを口にする機会となること、同時に精神的な満足感も得られることが理由と考えられる、と研究チームは語ります。忙しい私たちにとって、たとえ週に1回でも効果があるというのは朗報です。一家で囲む食卓の意味を見直してみませんか?
▼外部リンク
・A Family Meal a Day May Keep Obesity Away
・The Protective Role of Family Meals for Youth Obesity: 10-Year Longitudinal Associations