重点疾患領域であるてんかん領域でさらなるラインアップ
エーザイ株式会社は10月15日、米国子会社のエーザイ・インクが提出していた、抗てんかん剤「BANZEL(R)(一般名:ルフィナミド)」に関する、レノックス・ガストー症候群(LGS)における小児適応に関する追加申請について、FDAに受理されたことを発表した。
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BANZELは、既存のてんかん治療剤とは異なる構造を持つ新規トリアゾール誘導体で、てんかん発作の原因となる神経細胞の過剰興奮に関与する脳内の電位依存性ナトリウムチャネルの活動を調節することにより、抗てんかん作用を発現すると考えられている。
てんかん領域を重点疾患領域と位置づける同社は、プレスリリースで「てんかん領域での製品開発力を高め、豊富な製品ラインナップに基づいた複数の治療オプションを提供することで、てんかん患者様とそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上に、引き続き貢献してまいります」とコメントした。
レノックス・ガストー症候群とは
レノックス・ガストー症候群(LGS)は希少かつ重篤なてんかん症候群のひとつで、通常は就学前の小児で発症する。複数のてんかん発作型を示し、発作が頻回に発生することに加え、知的発達の遅れやパーソナリティ障害を伴うことがこの疾患の特徴。ほとんどの症例で強直発作、脱力発作および欠神発作が認めらるほか、強直間代発作やミオクロニー発作などを発現する場合もある。
強直発作や脱力発作は、LGSに特徴的な発作のひとつで、外傷予防のために顔面保護機能付きのヘルメットを装着することもある。LGSの治療は抗てんかん薬による薬物治療が主体だが、薬物治療で発作の抑制が困難な重症例には外科的手術が行われる場合もある。(QLifePro編集部)
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・エーザイ株式会社 ニュースリリース