薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会は10日、一般用検査薬の取り扱いの見直しに向けた骨子を大筋でまとめた。医療用からの転用の対象となる検査項目について、受診勧奨につなげていけるものなどを挙げ、検体については、侵襲性のないものに限定する方向性を示した。一般用検査薬を取り扱う専門家に対しては、検査の意義や目的などを購入者に分かりやすく説明するための体制の充実を求めた。
骨子では、一般用検査薬の導入の際に原則となる検査項目について、▽健康状態を把握し、受診につなげていけるもの▽悪性腫瘍や心筋梗塞など、重大な疾患の診断にかかるものは除く▽感染症にかかる検査は個別の検査項目ごとに販売方法を含め慎重に検討を行う――とした。