耐湿安定性を高め承認取得
小野薬品工業株式会社と大日本住友製薬株式会社は10月7日、両社で国内の販売を行う「リマプロスト アルファデクス(一般名:リマプロスト)」の、安定性の改善を目的とする製剤変更の一部変更承認申請について、10月3日付で承認を取得したと発表した。
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今回の承認は、2013年8月に申請していたもので、錠剤の耐湿安定性を高める工夫を施した製剤として承認を取得した。PTPシートから取り出した際の錠剤における安定性が改善されているほか、新たにボトル包装品を加えたことで、医療機関や薬局における分包処方が可能になったという。
両社はこの安定性改善製剤により、リマプロスト処方時の利便性が大きく向上したほか、患者の服薬コンプライアンス向上にも寄与するとしている。
「オパルモン錠」「プロレナール錠」として販売
リマプロストは、小野薬品と大日本住友製薬の共同研究によって創製された経口プロスタグランジンE1誘導体製剤。小野薬品が「オパルモン(R)錠5μg」、大日本住友製薬が「プロレナール(R)錠5μg」の販売名で取り扱っている。
同剤は、1988年に閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状の改善を適応に承認され、2001年には、後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常、かつ両側性の間欠跛行を呈する患者が対象)に伴う下肢疼痛や下肢しびれといった自覚症状および歩行能力の改善に対する効能・効果が追加承認されている。