再生医療研究分野などで評価されるCellartis製品
タカラバイオ株式会社は10月1日、フランスに本社を置くCellectis SA社から買収したCellectis AB社の社名を「Takara Bio Europe AB社(TBEAB社)」と改称し、同社製品を「Cellartis(TM)」ブランドとして全世界で販売すると発表した。
画像はwikiメディアより引用
Cellartis製品は世界で評価され、再生医療研究分野や医薬品候補物質の評価試験などにおいて幅広く利用されている。このような製品を用いることで、動物実験や臨床試験の一部を試験管レベルの評価試験として代替し、医薬品開発のコストやリスクを大幅に削減することが期待できるとしている。
細胞の分化誘導サービスを提供開始へ
TBEAB社の起源は、2001年に設立されたCellartis社で、設立以来、ES細胞やiPS細胞など幹細胞研究分野の製品の開発及び販売を展開している。タカラバイオは、開発が急速に進んでいる幹細胞研究分野の製品のラインナップを拡充することで、業績拡大を目指すとしている。
また、TBEAB社は製品にとどまらず、顧客から提供を受けた細胞からiPS細胞を作製し、そのiPS細胞から、TBEAB社が保有する技術を用いて、種々の細胞に分化誘導するサービスの提供を開始するという。同社は同サービスにおいて、様々な細胞種に対応し、取得した細胞の品質検査、遺伝子解析にいたるまで、顧客ニーズに幅広く対応していく方針としている。
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・タカラバイオ株式会社 ニュースリリース