悪性リンパ腫等の組織、細胞中のCD30タンパクを検出
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は10月2日、悪性リンパ腫等の組織または細胞中に発現するCD30タンパクを検出する組織検査用腫瘍マーカーキット「ベンタナ OptiView CD30(Ber-H2)」の製造販売承認を9月30日付で取得したと発表した。
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悪性リンパ腫は「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」に分けられるが、その中でも、ホジキンリンパ腫の「古典的ホジキンリンパ腫」、非ホジキンリンパ腫の「未分化大細胞リンパ腫」では、多くの場合CD30タンパクが発現する。また、胎児性がん等でもCD30タンパクの発現が認められている。
CD30診断薬としては国内初の体外診断用医薬品
同製品は、自動免疫染色装置を用いてCD30タンパクを定性的に検出する組織検査用腫瘍マーカーキットとして、悪性リンパ腫の分類を判定する際の診断補助に有用としている。また、CD30診断薬としては国内初の体外診断用医薬品となる。
悪性リンパ腫はタイプにより、予後や化学療法への反応性が大きく異なることから、個々の組織型判定および診断を正確に行うことが非常に重要とされている。これまで、CD30の検査は施設の病理検査室等において研究用試薬を用いて行われていたが、この重要性から体外診断用医薬品として承認された検査が望まれていた。
▼外部リンク
・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース