山口大学病院薬剤部は、医薬品リスク管理計画(RMP)の要約をA4用紙1枚にまとめた「RMP概要シート」のフォーマットを作成した。これに沿って各薬剤のRMP概要シートをPDF形式の電子文書として作成し、医療機関の求めに応じて提出するよう各製薬会社に呼びかけている。RMPに記載された重要な副作用のモニタリングを医療現場で実施しやすくなり、安全性向上に貢献できる。実際に同院の病棟担当薬剤師は、今月からRMP概要シートを活用し、重要な副作用のモニタリングを週に1回行うことを開始した。
RMPは、▽重要な副作用など、どのようなリスクが存在するのか▽リスクに関する情報の収集方法▽リスクを最小化するための活動――などの情報を医薬品ごとにまとめたもの。各製薬会社はその内容を医薬品ごとに文書化し、製造販売承認申請時に提出する必要がある。2013年4月1日以降に承認申請する新薬、バイオ後続品から適用された。現在、約50品目のRMPが医薬品医療機器総合機構のウェブサイトで公開されている。