日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動
アボット バスキュラー ジャパン株式会社は10月7日、冠動脈疾患(CAD)の治療を適応とした同社のXIENCEシリーズ薬剤溶出ステントが、2014年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。
画像提供:アボット バスキュラー ジャパン株式会社
グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動で、これまで55年以上にわたって、39,000件以上が受賞。受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれている。
トップクラスの薬剤溶出ステントである同製品は、世界的に実施された100以上の臨床試験に加え、日本国内でも3,000名以上の心臓疾患を持つ患者を対象に臨床試験が実施されている。その他にも、多数の医師主導型臨床試験などから、日本国内において高い安全性と有効性を示す最も多くの臨床データをもっている。
柔軟性と強さを両立したステント
心臓病は、脂肪成分等の動脈硬化性物質が血管内で蓄積されることにより、酸素を豊富に含む血液の共有が不足し発症する。バルーン付きカテーテルに装着された状態で血管の狭くなった部位まで挿入されたステントは、狭窄した血管を拡げて血流を回復させるとともに、血管を内側から支え続け血流を確保する。ステントは心臓発作時の患者の生命を救い、また、心臓へ供給される血流不足により発症する胸痛(狭心症)に苦しむ患者のQOLの改善をもたらすことが示されている。
XIENCE薬剤溶出ステントは、血管の長軸方向には曲げやすい波形リンク、周方向には平行のジグザグデザインを施すことにより、屈曲した心臓の血管に留置するための柔軟性と、病変を押し広げる強さを両立。血流の流れが悪くなった冠動脈の狭窄部を広げ、薬剤を病変部まで届け、長期間にわたり増殖抑制作用を持つ薬剤を徐々にコントロール溶出させることができる点が、高い信頼感を獲得している。(QLifePro編集部)