リベリア共和国で医療活動従事中に感染
富士フイルム株式会社は9月26日、エボラ出血熱に罹患したフランス人女性看護師に抗インフルエンザウイルス薬「アビガン(R)錠200mg(一般名:ファビピラビル)」が投与されたことを発表した。
画像はwikiメディアより引用
投与を受けたフランス人女性は、リベリア共和国の首都・モンロビアでの医療活動従事中にエボラ出血熱ウイルスに感染し、治療のためフランスに移送された。9月19日にアビガン錠と他の未承認医薬品との併用によって治療が開始され、25日時点でアビガン錠服用が継続されている。
日本国政府との協議の結果、仏政府機関に提供
アビガン錠は、富士フイルムグループの富山化学工業株式会社が開発し、日本では2014年3月に薬事承認を取得した抗インフルエンザウイルス薬。今回は、仏政府機関「French National Agency for Medicines and Health Products Safety」からの依頼を受け、日本国政府との協議の結果、提供を行った。
同社プレスリリースでは、
富士フイルムと富山化学工業は、引き続き、当該薬事当局、関係国際機関、ウイルス感染症専門医などと連携しアビガン錠をエボラ出血熱患者の治療に活用する可能性について検討していきます。
と述べられている。(小林 周)
▼外部リンク
・富士フイルム株式会社 プレスリリース