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CiRA スタチンに軟骨無形成症の病態を回復させる効果があることを発見

読了時間:約 47秒
2014年09月30日 PM05:45

スタチンが骨の成長を回復

京都大学iPS細胞研究所CiRAは9月18日、高コレステロール血症治療薬であるスタチンに軟骨無形成症の病態を回復させる効果があることを見いだしたと発表した。


画像はプレスリリースより

研究成果は、CiRA増殖分化機構研究部門の山下晃弘研究員、妻木範行教授らの研究グループが、兵庫医科大学 産科婦人科学の澤井英明准教授、理化学研究所 総合生命医科学研究センター 骨関節疾患研究チームの池川志郎チームリーダーらのグループと見いだしたもので、2014年9月17日(英国時間)に「Nature」(オンライン版)に掲載された。

軟骨無形成症モデルマウスが正常マウスと同程度まで成長

研究では、、およびタナトフォリック骨異形成症の患者由来の疾患特異的iPS細胞を用いて、疾患モデルを構築。この疾患モデルマウスにスタチンを投与したところ、軟骨細胞増殖と軟骨組織形成の異常が回復されたという。

また、軟骨無形成症モデルマウスに生後3日から2週間までのあいだ毎日、ステタチンの腹腔内投与を行ったところ、頭蓋骨の前後、前腕部、太ももの部分、すねの部分の骨の長さは正常のマウスと同程度まで成長したとしている。(小林 周)

▼外部リンク
京都大学iPS細胞研究所CiRA プレスリリース

 

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